プラチナナースとは、定年退職前後の看護師を指す言葉だ。長期間現場で培われた、豊富な知識や経験を持つ看護師は、医療機関に留まらず、介護施設や専門学校の講師といった幅広い働き方が用意されており、また求められている。
転職活動の方法は様々だが、看護師の場合は、厚生労働省の指定を受けた日本看護協会が運営する、ナースセンターの活用がいいだろう。ナースセンターは各都道府県に1つ以上あり、ナースバンクと呼ばれる看護師の無料職業紹介事業を営んでいる。
また、SNSなどを活用して、先輩プラチナナースの声を聞くことも大切だ。自分よりも先にセカンドキャリアを歩む看護師の持つ情報は、自分が実現したいライフスタイルにあった働き方を見つけるために、きっと役に立つ。
しかし、望むセカンドキャリアを手にするには、情報を収集するだけでは足りない。例えば、専門学校の講師やケアマネージャーなど、人を指導する仕事を望むのであれば、看護や医療に関するより専門的な知識や経験が求められる。漠然と仕事を熟すだけでは、これらを手にするのは容易ではない。
これからの時代は、プラチナナースでなくとも、自分のセカンドキャリアを意識した働き方が必要となる。自分はどんな仕事がしたいのか、どんな人生を送りたいのか、若いうちからじっくりと時間をかけて考えよう。それはキャリアアップに繋がり、将来の仕事に対する選択肢を増やすとともに、今の仕事に対してもやりがいを感じられるようになるはずだ。